会場の様子 |
橋元教授 |
次に、國學院大學経済学部の橋元修一教授を講師に迎え「日本経済の景気回復できない要因と賃上げの役割を考える」と題し講演を行いました。
橋元氏は「企業収益が高いにも関わらず労働分倍率は低下傾向・設備投資も増えて来ないのは、株主への配当や内部留保に回ってしまっているから。市場経済を安定させるには、消費の拡大が必要。その為には賃上げが必要であり、すそ野までの広がりが大切。今こそ労働組合の存在感の発揮に期待する。」と呼びかけました。
続いて、大久保暁子連合本部労働条件・中小労働対策局長から、「連合2017春季生活闘争方針」について講演がありました。2017春季生活闘争において労働組合は、社会・経済の構造的な問題解決をはかる「けん引役」でなければならない。スローガンとして『「底上げ・底支え」「格差是正」でクラシノソコアゲを実現しよう!長時間労働撲滅でハッピーライフの実現を!』を掲げ、具体的には「賃上げ要求水準は2%程度を基準とし、定期昇給相当分を含め4%程度とする。中小企業共闘方針は賃上げ水準目標を6,000円とし、賃金カーブ維持分4,500円を含め総額10,500円以上を目安とする。」と説明頂きました。
最後に連合茨城の取り組みについて、綿引副事務局長から説明があり閉会となりました。