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2016年11月29日火曜日

連合茨城2017春季生活闘争学習会

 11月29日(火)、水戸京成ホテルにおいて「連合茨城2017春季生活闘争学習会」を開催し、 構成組織・地域協議会などから90名が参加しました。
会場の様子
 主催者を代表して和田会長は挨拶の中で、「日本経済は一進一退で力強さを欠いており、交渉に必ずしも良い材料は多いとはいえないが、2015年度の企業の内部留保は3778,689億円で、前年度から23兆円増加し、4年連続で過去最高を更新している。デフレから脱却し経済の好循環に繋げるには、安定した月例賃金の継続的な改善や、全ての働く仲間の底上げ・底支え・格差是正により、個人消費の刺激が必要不可欠である。私たち労働者への適正な成果配分を求めていこう。また、茨城県の所定外労働時間は全国ワースト1と不名誉な記録となっている。ワーク・ライフ・バランスの観点からも長時間労働削減・過重労働の撲滅についても春季生活闘争の中で取り組んでいく」と訴えました。
橋元教授

 次に、國學院大學経済学部の橋元修一教授を講師に迎え「日本経済の景気回復できない要因と賃上げの役割を考える」と題し講演を行いました。 
 橋元氏は「企業収益が高いにも関わらず労働分倍率は低下傾向・設備投資も増えて来ないのは、株主への配当や内部留保に回ってしまっているから。市場経済を安定させるには、消費の拡大が必要。その為には賃上げが必要であり、すそ野までの広がりが大切。今こそ労働組合の存在感の発揮に期待する。」と呼びかけました。

 続いて、大久保暁子連合本部労働条件・中小労働対策局長から、「連合2017春季生活闘争方針」について講演がありました。2017春季生活闘争において労働組合は、社会・経済の構造的な問題解決をはかる「けん引役」でなければならない。スローガンとして『「底上げ・底支え」「格差是正」でクラシノソコアゲを実現しよう!長時間労働撲滅でハッピーライフの実現を!』を掲げ、具体的には「賃上げ要求水準は2%程度を基準とし、定期昇給相当分を含め4%程度とする。中小企業共闘方針は賃上げ水準目標を6,000円とし、賃金カーブ維持分4,500円を含め総額10,500円以上を目安とする。」と説明頂きました。

 最後に連合茨城の取り組みについて、綿引副事務局長から説明があり閉会となりました。