「すべての働く仲間の安心に繋げていく」
連合茨城会長 内山 裕
今年も、3/14日(土)に東京で桜の開花が確認され、茨城県においても開花が確認されました。3月中旬から日本各地に彩を与えてくれる季節になって参りました。そんな中でも、気温の変化はまだまだ激しいので、体調管理には十分に気を付けなければなりません。皆様もご留意下さい。
さて、春の取り組みであります「2020春季生活闘争」は、3/11(水)に大手組合を中心とした、第1先行組合が回答を引き出しました。今、世界的に脅威を振るっています「新型コロナウィルス」の感染拡大で経済にも多大な影響を及ぼしており、昨年に比べて低い水準にとどまる所が相次いでいます。
茨城県においても感染者が確認されましたが、今回の事態を受けて、政府が小中高校を3/2(月)から春休みまで臨時休校を行うよう要請してから、働く環境も一変しました。共働き世帯、一人親世帯での家事・育児への対応、学校関連に働く方は勿論ですが、観光業、飲食業、交通運輸業も大きな被害を受けています。製造業においても、海外での部品調達に委ねている事から、生産活動に大きな支障が出ています。あらゆる産業の足元が揺らいでいます。茨城県ではありませんが、今年の春に就職が内定していたのに、一方的に企業側から内定取り消にされた学生の方々もいます。
連合茨城として、春季生活闘争の取り組み期間に合わせて、各種集会やセミナー・街宣行動を計画していました。県内の働く仲間の皆さん、地域の皆さんに連合茨城の活動を知って頂くには大切な取り組でありますが、今回のコロナウィルス感染拡大へのリスクを最小限にすべきであり、本部の方針も踏まえた中で、残念ながら中止とせざるを得ない判断を行いました。断腸の思いです。
これから、中小・地場組合が本格的な交渉に入っていく中で、景気の先行きに対する不透明感が一層増していく事が想定され、益々厳しい取り組みになっていく事が危惧されます。
連合茨城の「地場共闘センター」へ今年は85組合にエントリーを頂いています。エントリー頂いた各組合が、これから本格的な交渉を進めていくにあたり、各種情報発信に努めながら、情報の共有化が図れるように様々な交渉支援をしていきたいと考えております。「底上げ」「底支え」「格差是正」に向けて、連合茨城に結集する全ての加盟組織との心合わせに、引き続き努力して参ります。
この度の「新型コロナウィルス感染症」によって、働く環境も休業補償への対応等を始めとして、パート・有期契約・派遣労働者やアルバイトで働いている方々も含めて、木目細かな対応が求められています。連合茨城は、3/4(水)から3/7(土)まで「新型コロナウィルスの発生に伴う緊急労働相談」を実施し、様々な相談が寄せられました。連合茨城加盟組合員の皆さんだけでなく、県内で働く仲間の皆さんも含めて、何方でもご利用頂けます。労働相談は毎日(月曜日~金曜日の9:00~17:30)実施しています。どんな事でも結構です。「連合茨城 労働相談 0120-154-052」までお寄せください。一人で悩まないで下さい。
また、「新型コロナウィルスに関する要請」として茨城県・茨城労働局に対する要請も行いました。行政との連携も図りながら、すべての働く仲間の安心に繋げられるよう努力して参ります。
今年の年頭に、「連合茨城が昨年12月で結成30周年を迎え『連合茨城の発信力』を更に高めて、労働運動を通じて、県内に働く仲間の幸せと、それぞれの産業・企業の発展、地域の発展を求めて、地域に根差した顔の見える運動を愚直に邁進していく。」と申し上げました。その思いを届けられるように、この困難を乗り越えて「働くことを軸とする安心社会~まもる・つなぐ・創り出す」の実現に向けて取り組んで参ります。