今年度の茨城県の最低賃金(地域別最低賃金)は、物価上昇、雇用情勢、企業の支払い能力などについて慎重に審議した結果、引き上げ額「52円」、時間額「1,005円」で結審しました。
これは中央最低賃金審議会が示した目安額「50円」を2円上回る過去最高の引き上げとなり、2024年10月1日から適用されています。
物価高が続くなか、実質賃金の低下が続いており、私たち労働者、とりわけ最低賃金近傍で働く仲間の暮らしは、極めて苦しい状況にあります。
最低賃金の引き上げは、格差是正や貧困対策にとどまらず、将来に展望が持てる社会を実現するために必要な取り組みです。今年1,000円は超えたものの、地域間格差や労働力の流出を考えると、まだまだ不十分です。社会の不安定化に歯止めをかけ「働くことを軸とする安心社会」を実現するため、引き続き取り組みを進めていきます。