「今年で4回目となる「未来づくり春闘」は、新たなノルムを作る重要な取り組み」
暦の上では春になりましたが、まだまだ寒さが続いています。
このたびの列島を襲った強烈な寒波によって、北海道や本州の日本海側での記録的な大雪による交通への影響、停電や倒木、雪崩被害、さらには雪下ろしなど除雪作業中の事故が相次ぎました。被害を受けられた皆さまに謹んでお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
さて、「2025春季生活闘争」の本格交渉がはじまりました。2022年から始まった「未来づくり春闘」は今年で4回目の取り組みとなります。
連合は、春季生活闘争を「すべての働く人の持続的な生活向上をはかり、新たなステージをわが国に定着させることをめざす。その取り組み結果を通じて、四半世紀に及ぶ慢性デフレに終止符を打ち、動き始めた賃金、経済、物価を安定した巡航軌道に乗せる」としています。
これを受けて連合茨城は、2月7日に茨城県経営者協会との定期懇談会を開催し、「2025年春季生活改善労使交渉等についての要請書」を提出しました。昨年の2024春季生活闘争では、33年ぶりに5%台の賃上げを実現したものの働く私たちの多くは、暮らし向きが改善した実感はなく、日銀の調査でも、暮らし向きについて「ゆとりがなくなってきた」との回答が5割を超えおります。その理由の第1位は「物価上昇」であり、物価上昇に賃金の上昇が追いついていないことにある、といったことがあげられています。
さらに、企業規模間格差は拡大しており、中小組合の賃上げは4%台にとどまるなど、分配構造の転換には至っていない、といった調査結果となっています。
多くの人が生活向上を実感し、将来への希望と安心感を持ててこそ、賃金、経済、物価を安定した巡航軌道に乗せることができます。
意見交換では、「賃上げが当たり前という新しい社会的規範(ノルム)が生まれつつあるなかにおいて、『確固たるものにする重要な年について』、『今春闘でも賃上げを継続していかなければならない』」など、連合茨城としての考え方を述べました。
また、1月30日には、令和6年度茨城働き方改革・労働環境改善協議会(地方版政労使会議)が県内の労使や行政関係者が出席し、賃金引き上げに向けた取り組みについて、意見交換をいたしました。
今次春闘は、従来にもまして賃上げに期待感が高まる雰囲気であることからも、相当厳しい交渉になると受け止めております。
これからの労使交渉において、社会的機運を高めるべく、構成組織、地域協議会との連携を図りながら力を結集した取り組みを展開してまいります。
あわせて、労働組合のない職場で働く労働者も含めた社会的賃金相場形成に努めることは、私たち組織労働者に課せられた社会的責務です。
引き続き、茨城のナショナルセンターとしての役割と責任を果たすべく、最後まで粘り強く取り組んでまいります。
皆さまのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
昨年の様子 |
なお、「2025春季生活闘争要求実現3.1総決起集会」を3月1日(土)10時から、水戸市・三の丸庁舎広場において開催いたします。
皆さまのご参加をお願い申し上げます。
#2025春季生活闘争