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2016年9月15日木曜日

青年委員会「体験学習」

97日(水)連合茨城青年委員会は、「体験学習」を行い、青年委員会役員・委員など15名が参加して、日本銀行の見学と藍染め体験をし、交流を深めました。

~参加者レポート~(青年委員会幹事 菊池 翼)

青年組合員の「仲間づくりと連帯感の醸成」を図るため、毎年恒例の体験学習が今年も開催された。
まず始めに日本銀行を見学し、日本銀行が「政府の銀行」、「銀行の銀行」と言われる所以、物価や経済の安定の仕組みなどについて学んだ。その後、日本銀行の係員の案内で、施設内を見学した。本館の設計は東京駅などの設計で知られる辰野金吾で、国の重要文化財に指定されている。館内は資料館になっており、歴代の総裁の肖像画や過去に使われていた電算機(日立社製)など貴重な資料が展示されていた。本館につながる新館は、職員が現在働いている場所で、実際の業務状況を見学することができた。参加者から「1万円札を1枚作るのにいくらかかるか」など様々な質問が飛び交った。

浅草での昼食後、墨田区の藍染博物館で藍染体験をした。墨田区伝統工芸保存会に所属し、すみだマイスターにも認定されている藤澤氏から、まず藍染めについての説明を受けた。江戸時代に盛んに行われた藍染めはタデ藍から作られた染料を発酵させて染め上げるものであること、藍染めは色が褪せにくく保存が効き、何年経っても変わらぬ美しさを保つこと,現在は浴衣などの仕事が減り、墨田区でも3件しか工房がないことなどの説明を受けた。現在の浴衣の多くはプリントスクリーンで着色したもので、裏地は白地になっているものが多い。しかし藍染めは裏地も表地と同じように染め上げることが「粋」であり、この染め上げには、技術を要し、その分高価なものになってしまうとのことであった。その後、ハンカチの絞り染めを体験した。ハンカチに輪ゴムを思い思いに巻き付け、藍染めを行うもので、染料と空気に当たらない部分が白地になる。参加者は出来上がりを想像しながら輪ゴムを巻き付け、それぞれ個性的な作品が完成した。

今回の参加者は男性ばかり15名であったが、職場・職種関係なく、楽しく学習・交流することができた。また、江戸時代から続く藍染め職人のひたむきさや伝統を継承していく仕事ぶりに触れ、大いに刺激を受け、また次の日からがんばろうと思えるものとなった。