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2022年3月11日金曜日

「平和で安定した世界をめざして」 内山会長ブログ

  早いもので、今年も春の足音が近づいてきました。同時に、花粉症で悩まされている方にとっては、何とも言えない季節になりました。私もその一人です。十分な対策をしながら、乗り越えたいものです。

 今、労働界は「春季生活闘争」に取り組んでいます。連合は、2022春季生活闘争の意義と役割について、今に至る過去の足取りを振り返るとともに「将来を見据え何をすべきか。」「今何が出来るか。」中期的な視点を持って取り組む「未来づくり春闘にしよう!」との方針を掲げています。

 「未来をつくる」とは、産業・企業と働く者の未来を語り、経済成長や企業業績の後追いではなく、産業・企業、経済・社会の活力の原動力となる「人への投資」を起点として、今の延長線上にある未来を変え、経済の好循環を力強く回していくことであるとしています。有期・短時間・契約等で働く未組織の働く仲間の処遇改善も含めて、粘り強く取り組んでいきたいと思います。

 その様な中で、2月24日に「ロシアがウクライナに軍事侵攻」すると言う、大変ショッキングな出来事が起こりました。連日報道されていますが、ウクライナでは子供を含めて多くの民間人が犠牲となっています。

 連合として、今回のロシアの行為は、ウクライナの領土と主権を侵害し、紛争の平和的解決を義務付ける国際法に反するものであり、連合はこの軍事侵攻を厳しく非難し、即時の作戦中止・撤退を強く求めます。ウクライナ国民ならびに在留邦人の生命・財産・人権の保障と共に、政治・経済的混乱の世界的な波及を防がなくてはなりません。国連をはじめ、国際社会の緊密な対話で、地域の平和と安定の早期回復を求めます。日本政府に対しては、在留邦人の保護に万全を期すと共に、事態打開に向けた外交的役割の発揮を求めてまいります。

 ロシアのプーチン大統領は、核兵器を使用する部隊に、警戒態勢を強化するよう指示したとも報道されました。非人道的な核兵器の使用はもちろんですが、核兵器の力を背景に圧力をかけること自体、到底許されるものではありません。

 日本政府には、唯一の被爆国としての役割と責任を果たすことに加え、ロシアの軍事侵攻に対しては、諸外国と連携して事態の収拾に向けた動きを加速することを求めます。

 突如として日々の平和な暮らしを奪われた、多くの人々に思いを馳せるとともに、今の私たちの暮らしの前提であり、誰にとっても大切な「平和」や私たちを取り巻く安全保障について、今一度、一緒に考えたいと思います。

 私たち連合は、核兵器のない、平和で安定した世界をめざして、皆さまとともに取り組みを続けていきたいと考えています。

 そして、東日本大震災から11年目となりました。茨城県においても、24名がお亡くなりになり1名が行方不明、災害関連死で42名の方々がお亡くなりになっています。謹んで哀悼の意を表しますと共に、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。

連合茨城会長 内山 裕